研究開発
研究室

工学部
物質生命システム工学科 卒
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仕事内容について
私は研究室に所属していて、主に転造加工関連の試作を担当しています。試作の内容としては、製造可否検討された案件の中でも現時点では量産加工の確約が出来ない形状のもの、十分に見極めが必要なものなどです。将来性があるものや、加工技術の向上につながりそうな製品についてトップダウンで指示されるものもあります。とにかく難易度の高いものばかりで、試行錯誤の日々を送っています。試作の流れとしては、工程設計→金型設計→段取り加工→金型修正→段取り加工→まとめ・報告書作成となります。現在は金型製作以外は全て自分が行っています。将来的な主力製品開発を目標に毎日試行錯誤を繰り返すほど、転造加工の奥の深さを痛感しています。
試作を行っていても、一回のトライでうまくいくことなんてまずありません。そんな中で工程設計、金型設計を進めていくわけですが、やり方次第では結果が大きく違う場合があります。自分が設計した金型で思いどおりの形状ができた時が、一番やりがいを感じ、達成感を味わえる瞬間だと思います。逆に思いどおりの形状にならなかった場合は、悔しさを感じ、やっぱりこうしておけばよかった・・・という後悔と反省が残ります。出来なかったからそこで終わりではなく、何故うまくいかなかったのか、どうしたら改善できるのかを考え、対策をとらなければなりません。この時自分がとった対策で不具合の改善ができた時にもやりがいを感じます。
ある日部門内で転造加工に興味があり、やってみたい人はいないかという募集があった時に、転造経験は全くなかったのですが、やってみたいと希望を出しました。それが受け入れられたのがきっかけとなり、転造加工に携わるようになりました。最初はわからない事ばかりで大変でしたが、教えてもらいながらやっていく内に自分の考えを持てるようになり、上司からも意見を求められるようになってきました。ある日、職場内でひとつの案件について意見を求められました。自分なりによく考えて、加工方法を提案したのですが、その時は私の提案を認めてもらうことが出来ませんでした。しかし、どうしても納得することが出来ず、簡易金型を作って、自分で実証してみた上で、もう一度提案をした結果、「よし、それでいこう。」と認めてもらうことが出来ました。初めて自分の提案が通った、この時の「嬉しさ」は、今でもよく覚えています。
一日のスケジュール
【ある一日の流れ】
8:15 【出 社】
 清掃、朝礼、ミーティング。
9:00 【作 業】
 段取り・加工、加工サンプルの不具合確認
12:00 【昼 食】
 社員食堂にて昼食
13:00 【金型修正】
 不具合を改善のため金型修正
14:30 【作 業】
 段取り・加工、加工サンプルの不具合確認
16:00 【デスクワーク】
 結果報告書作成。上司への報告・相談
18:00 【帰 社】
 同僚や友人との懇親等。
福井鋲螺について
「切削品をヘッダー品にできないか?」ときには「2体物を1体物にできないか?」というお客様からの要望をよく耳にします。大量生産される部品の中でも冷間鍛造化されたものが一番安いという話を聞いたことがあります。これを可能にでき、さらに競合他社の追随を許さなく、日本を拠点とした「もの作り」を続けていても、十分勝負出来る、高い技術力が最大の強みではないでしょうか。最近、弊社がテレビで取り上げられる機会も増え、友人・知人から福井鋲螺の名前を聞くこともあります。しかし、製品自体小さいものが多く、刻印等も無いこともあり、製品自体から福井鋲螺とわかるものが無いところが弱みだと思います。
ほとんどの方がそうだと思いますが、私は就職活動中に福井鋲螺のブースを目にした時、鋲螺の文字を読むことができませんでした。何度か目にしているうちに、どう読むのか気になるようになり、福井鋲螺に興味を持つようになりました。入社説明会、面接等をとおして小径品では国内トップシェアであることをしりました。当時は大手メーカー各社がどんどん中国などの海外へ生産拠点を移していましたが、福井鋲螺は主要な生産拠点は絶対海外に移さないという方針で、他の企業に比べ体力があるという印象を受けました。子供の頃から手先は器用な方でプラモデルの組立てやおもちゃの分解が好きで、物作りに携わることが自分に合っていると思い入社を決めました。
入社前は、「鋲螺」という文字から想像できるように、何か堅そうな仕事人間の塊といったイメージをもっていました。しかし入社してみると仕事は仕事、遊びは遊びとメリハリのある技術集団というイメージを受けました。また、一つの大きな歯車だけでは仕事は成り立たないが、それを取り囲む大小様々な形状の歯車が複雑に絡み合い、目標に向かって突き進み、目標を達成するために一切の妥協を許さない一つの機械のような印象持ちました。
どうしても新しい分野の仕事や新しい加工技術を取り入れた製品開発には分からない・知らないことが多々でてきます。こんな時には社外での講習や研修会に参加し理解を深めたり知識・技術の習得に当たります。上司からの指示で参加することもありますが、自分で探してきた内容のものでも希望すれば参加できる環境にあります。まず、ダメと言われることはありませんし、新人だからダメというのもありません。更に講習に掛かる費用も全額、会社が負担してくれます。企業によってはこういった講習に参加する場合、有給休暇を使い、費用も半額または全額自己負担という所も少なくないと言う話を耳にします。最近では会社方針の最重要項目として人材教育が挙げられるようになり、ますます恵まれた環境になってきています。
先輩社員は後輩社員から相談を受けたら基本的に断れないという暗黙の決まりがあるように感じます。日々仕事を行う中でいろいろな人に相談し意見をもらうのですが、なんだかんだ言いながらも、真剣に考えてくれる人ばかりで、わからないことがあれば丁寧に教えてくれます。たとえその内容が専門外のことであっても、この人にきいてみたらと詳しい人を紹介してくれたりもします。誰にも相談できない閉鎖的な職場ではなく、年配者、若手関係なく気軽に相談し合える開放的な職場だと思います。
就職活動中の学生へのメッセージ 就職活動中は、自分はどんな仕事をしたいのか、自分にはどんな仕事が向いているのかなど、悩みは尽きないと思います。就職活動中は、採用試験、面接等で自分が会社から選ばれている(品定め)ような感覚になったのを覚えています。そんな時、就職担当の教授から「企業は学生を選ぶ権利があるが、それより先に学生が企業を選ぶことができる。」と言われたのを覚えています。自分たちも企業を選んでいると思うと少し気が楽になったような気がしました。就職は人生の1つのターニングポイントになるのでたくさん悩み、十分情報収集し納得する道を選んでください。ご縁があって、当社で一緒に仕事が出来ることを楽しみにしています。